Life=Risk

なるべくお金をかけないで旅に出たり人生を楽しむ方法を模索するブログです。

一人暮らしも悪くない

高校を卒業すると同時に就職して親元を離れた。働くことは苦痛じゃなかった。決して裕福と言えない家庭で育った僕には、働いてお金を得ることが嬉しかったんだ。

今度の給料で何を買おうかと想像するのは楽しくて、想像するのは自由だけど、いろいろなお金が給料から引かれて、思ったほど手元に残らないというのが現実だった。

 

一人暮らしはいい。何と言っても自由だ。僕が何を食べようと、いつ風呂に入ろうと、いつ寝ようと誰も文句を言わない。

 

会社が借りてくれたワンルームマンションには冷蔵庫や洗濯機が備え付けられていた。備え付けられていたと言うと聞こえがいいが、単に前の人が使っていたものが、そのまま残されていただけだ。それでもお金がない身にはありがたかった。

転勤になると軽四乗用車に荷物を積み込んで引っ越しした。転勤の多い会社だったから、自然と余計なものを家に置かない習慣が身に付いた。ミニマリストなんて言葉もない時代で、そんなかっこいいものでもなくて、ただ単に持ちたくても持てなかっただけだ。

 

一人暮らしはいい。何と言っても自由だ。僕が何を食べようと、いつ風呂に入ろうと、いつ寝ようと誰も文句を言ってくれない。

 

一人暮らしには代償も伴うと気付くのはやっぱり冬だった。ガランとした部屋に一人でいるとたまらなく寂しい瞬間があるんだ。

遊びに行くお金もなくて、部屋でゲームをしていると会社の同期がやってきた。

「よう。」と入ってくる彼は、白菜1個を手に持っていた。黙って白菜を床に転がすと座り込んで一緒にゲームを始める。

その後も次々に同期が部屋にやってきた。なぜか手には野菜や肉を持っている。

 

そうか、今夜は鍋なのか。主に内緒で会場設定するなよ。

 

ゲームの画面がちょっと滲んでぼやけてた。

 

今、一人でいるのはきっと誰かと出会うため。一人暮らしも悪くない。